大阪のすみれ乳児院とTSURUMIこどもホスピスへ見学

5月12日、大阪のすみれ乳児院とTSURUMIこどもホスピスへ見学に行かせて頂きました。

元々チャイルドケモハウス(現在もご支援させて頂いております)の、小児科一本、長年やられている圀府寺美先生とやっとお会いすることも出来ました。こどもホスピスは現在東京にはありません。横浜には最近出来ました。とても、明るい雰囲気で庭は芝生で素敵なところでした。

こちらは、医療行為はしておりませんが近くの大学病院や総合病院と提携をしており、しんどそうなお子さんがいるとそちらへすぐ行けるようになっています。天井も高く、個室のカラオケルームや、オンラインゲームが出来る部屋などたくさんありました。Switchなどもあります。また、宿泊の際も無料です。

チャイルドケモハウスもそうですが、家族、兄弟姉妹で終末期に過ごす事が出来ないのがやはりご家族、病気と闘っているこどもにはとても辛い事なんです。

しかしこどもというのは本当に不思議で、國府寺先生のお話によると病院でよく遊んでいたお友達が亡くなると、亡くなった後他のこどもに◯◯ちゃんは?と聞かれた時を想定してなんと伝えるかを看護師さん、ドクター含め話し合うそうなんですがみんな、聞いてこないそうです。こどもなりに、悟っているんですね…

また、すみれ乳児院は住宅街の中にありました。現在は30名ほどの0歳から3.4歳のこども達がいました。この日は、お誕生日のこどもが2人いました。男の子と女の子で、お昼ごはんと夜でパーティーをされてプレゼントも男の子が見せてくれました!女の子はティアラをつけていて、とても楽しそうに過ごしていました。

出産後母体に問題なければ5日目で退院しますがそのまま病院から、乳児院に来る赤ちゃん。生まれるたびに兄弟姉妹を乳児院に入れてしまう親御さん…虐待、ネグレクト、また、2年に1人のペースでダウン症の子。里親が見つかるのはだいたい年に2人くらいだそうです。

半分は、そのままグループホームへ行き、その後小学生に上がる時には児童養護施設で過ごすことになります。以前、現在40代の方で公園に捨てられてたそうです。本当にそんな事があるんですか?と思わず聞いてしまいました。

戸籍も無く、名前も無い。勿論それは、犯罪です。それでもこどもはいつか必ず親に会いたくなる時期が訪れるそうです。

もしこれをご覧になっている、悩まれていたり虐待とわかってしてしまう親御さん。どうか、我が子を精神的肉体的にも傷つける前に…児童相談所などへ相談して下さい。こちらの問い合わせフォームからメールでも電話でも勿論構いません。

そして、乳児院や児童養護施設にいるこども達。社会ってまだまだ見捨てたもんじゃなく、あなたを守ってくれる大人は沢山いるんだよということを今はわからなくてもいつか分かって欲しいなと思います。

また、乳児院の先生方は保育園、幼稚園で働く事ももちろん出来ます。365日24時間、夜勤もあり0歳から数年育てたこどもと別れるときは、今生の別れのように涙が止まらないと仰ってました。可哀想。の一言ではすまないのが現状です。

TSURTMIホスピスには、ドアも子供用の高さに作られたドアもありました。エレベーターがあるのですが地震や災害などあった時のため、赤い滑り台がありました。普段はそこで遊んだりもしてるそうです。

こどもの力は本当に不思議です。
こちらが訪問するたび、パワーをもらえます。

みんな、どんな大人になるのかな…?
写真は國府寺先生と、当団体理事の神蔵です。